「君の名は。」感想文(ネタバレ有り)


「君の名は。」を見てきました。2回。

顔がゆがむほど悲しくて、がっくりと膝をつくほど絶望的で、涙があふれるくらいに幸せなお話でした。

人のために流す涙は暖かい。




※ネタバレしてますのですでにご覧になった方向けです


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印象的なシーン。


三葉が制服のまま地元を飛び出して電車を乗り継ぎ、あてもなく東京をさまよい、ホーム上で精も根も尽き果てたそのとき。
無我夢中で満員電車に飛び乗り乗客をかき分け、立ち止まる。おずおずと顔を上げたその先には。


この瞬間、見ている自分も
「はっ」
っとする。

いや、自分だけじゃなくて劇場全体が
「あっ!?」
ってなる。
(実際そういう声が客席から上がった。2回見たうちの2回とも。



それを見つけたときに三葉が感じたであろう衝撃が、わずかな時間差はあれど見ている側にそのまま流れ込んでくる。
登場人物との強烈なシンクロ感。

クライマックス付近でも似たシチュエーションで
「あっ!?」
となるシーンがありますね。(※



こういった演出のたまものか、劇中において瀧君と三葉ちゃんの感情はすさまじい勢いで移り変わっていくにも関わらず
それに難なくついていけている自分がいます。

二人が感じた驚きワクワク衝撃失意、そして感動がすんなりと心に入ってくる。
多分、劇中で二人が見せる表情と同じ表情をその瞬間に自分もしている。

瀧君と三葉ちゃんへの完全な感情移入。いや同調か。




正直疲れます。疲れますがそれだけエンディングを迎えた後の
「ほーぅ・・・」
という余韻がたまらなく心地よい。




その余韻を最大限に増幅するのは、最高のクライマックス。

誰かは分からないのだけれど、あの時からずっと誰かを探してる二人。
大都市の中にあっても結びに導かれて再び相まみえる二人。
名前すら分からない、でも忘れたくない人、忘れちゃダメな人。きっとこの人なのに、でも。

大人になった故の逡巡を感じながらも恐る恐る言葉を紡ぐ二人。

もしかして、が確信に変わる瞬間の三葉の表情。

そして二人の口から同時に発せられる「あの言葉」。




感情の爆発。そして堤防の決壊。(笑




瀧君は「死」に。
三葉ちゃんは「時間」に。
人の力ではどうにもならないものに直面しながらも、結びの力でそれを乗り越えた二人。

互いの名前も覚えていない二人だけれど、凍りついていた二人の未来はこの瞬間ゆっくりと溶け出していく。




二人の精神に完全にシンクロした上でのこのラストシーン。




良かった。本当に・・・。

二人が共に未来を紡ぎ始めることができて、本当に良かった。



ああ宮水の神様、どうか二人に安閑と幸福を。












・・・なんか記事のやめ時が難しい感じですけど、まあいいや考察とかじゃなしに感想文だし。
(いや小学生でももうちょっとまともな文章を

仕事帰りに日本橋で見てそのまま周辺で一杯やって、
帰ってきてからも日本酒なめながらぐでんぐでんの状態でこれ書いてるので、
明日この記事見返すと自分の精神がえらいことになりそうです(笑
まあいいかこういうのは勢いですよね。年食うと涙もろくなるっていうしね。



とにかく名作です特に自分のような若干ウェット入った人間には。
面白い、楽しい、悲しい、嬉しい。すべての感情が怒涛のように押し寄せごちゃまぜになって訳が分からない、
でも最後は笑顔で物語の結末を迎えることができる。

登場人物や見る人が泣き笑いで終わる作品って素晴らしいと思います。
悲しみで流す涙もいいけれど、やっぱり幸せ、感動、感激で涙するほうが心地よく、暖かい。

瀧君と三葉ちゃんには本当に幸せになってほしい。







アニメ業界ではおなじみとはいえ一般社会においてはまだまだマイナーであった新海誠監督の初のスマッシュヒットになりそうですし、
巷では早くも
「ジブリ一強だった日本アニメに新風が!?」
みたいなとらえ勝たされてるようですし、
もしかしたらハリウッドでリメイクされて、
クライマックスは電車の窓ぶちやぶってその場で抱き合ってディープキス、
その周りをカメラがぐるぐる回って

「エンダアアアアアアアアアアアアアアア」

っていう姿になって帰ってくるかもしれませんね。(なりません

震えて待ちましょう。







三葉ちゃんの「はっ!?」とした表情のすぐ後に瀧君の姿を映すような演出だったらここまでの感覚は味わえなかったかと。
そういう意味では、クライマックスの出会いよりこのシーンの方が鮮烈さでは遥かに上。
まあ、思えば前者は完全に三葉側の視点による展開、後者は二人の視点による展開なので、
こういう演出の違いになったのかもとも思いますけどね。
クライマックスはお互いの存在に気づかないとその後の展開につながらないので。

※の癖にちょっと話が続きますけど、このシーン本当に好きで。
瀧君がミキ先輩とデートするのに耐えられず(自分がセッティングしたのにね)上京、
瀧君に奇跡的に会えたのに瀧君は自分のことを知らない。
辛すぎる。
(この時点の三葉にはその認識はないのですけど)瀧君が自分を知らないのは「時間軸のずれ」というどうしようもない要因。
切なすぎる。
瀧君に「誰お前」と言われた時のあの三葉ちゃんの表情、しばらく忘れられそうにありません・・・

実は初回の鑑賞の時点では、
三葉の「ミキ先輩とデート、いいな~」の発言は、男としてミキ先輩と接するのが楽しくて瀧君に譲りたくないという、
額面通りに受け取っていたのですけれど、あれは瀧君への想いの裏返しだったんですね。
そういった意味では、二人の想いの変化がもう少し丁寧に描かれていればなお良かったとも思いますね。



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