首都圏から岐阜へアプローチするには、中央道、長野道を使ってまずは長野に入ることになります。

このルートだと決まって諏訪湖SAで一服するのですが。



サービスエリアの中にPLUMのコーナーができてました。そりゃ撮らないわけにはいかない。
谷川柑菜とか懐かしいですな・・・2012年発売、6800円ですって。
4年前・・・ずいぶん経ちましたね。特にお値段を見るとその実感が・・・


これは確か長野道を降りたあたりなので、まだ長野ですね。
こういった風景を見るといやおうなしにテンション上がります。
ちょっと雲行きに不安がありますけど。
長野道を降りてからは、長野と岐阜を結ぶ158号線をひた走るのですが、その158号線の衛星写真をご覧ください。

もうね、山。
ひたすら山。
100km近く、山。
もう・・・もう。
いやというほど山を満喫しました(笑
もちろんこれを期待して来たんだから満足だろ?って感じなのですが、下道100kmの山道はちょっと厳つすぎた。
しかもめちゃくちゃ細い道、舗装がボロボロの道、強烈なRのカーブなどヘビーなシチュエーションのオンパレード。
セローで来てよかった。見知らぬ土地はやっぱり小回りの利くオフ車に限る。
乗鞍岳や上高地などの名所を完全無視してひたすら西へ、西へ。


この線路は・・・なんだっけ。高山本線ではない。
改めて調べてみたら、多分松本電鉄上高地線ですね。
まだ長野だった・・・w
いつ走ってるのか見当もつかない単線。
線路の傍らには錆びた・・・錆びた・・・なんだろこれ。
まあともかく、こういう風景にたまらなくノスタルジーを感じるのです。

高山のお宿についたのは19時頃でした。
前日に予約取ったので夕食がついてないプランしかなかったんです。
なので夕食を取りに外へ。




飛騨高山の中心地には、江戸時代の城下町の街並みがそのまま残っています。
セブンイレブンも景観を乱さないような作りに。
こういう、「小京都」と呼ばれる地域は日本各地にあるようですね。
まあ、私「小京都」という呼び方あまり好きじゃないんですけど、雰囲気がいいのは確か。

ふらふらと町をさまよった挙句たどり着いたのは飛騨牛のお重を食べさせるお店。
うん、美味い。柔らかくてとろける食感でした。
お値段は張りますけど。(観光客向けの金額のような気がしなくもない
これだけじゃ物足りなかったので、通りからちょっと離れたところにお魚系の料亭を見つけて立ち寄り。
地元の人しか来ないお店でしたが、これが良かった。
岐阜って海のない県だから海鮮ってどうなの?と思いましたけど、大変おいしゅうございました。
ご主人が言うには、飛騨高山は富山から新鮮な魚介類がふんだんに入ってくるので、
内陸のわりにいいものがそろうんですって。
やっぱり旅では地元の人しか行かないような店にも行っておかないとね。
観光地を回るだけじゃ分からない発見があります。
夜が明け、朝の古い町並みへ。

飛騨高山は「日本の原風景が味わえる場所」とかなんとかの理由でミシュランガイドに載ったということで、
とにかく外国人観光客が多かったですね。
特に白人が多い。まあアジア系に比べると比較的静かでいいんですけど。

BLACK SMITHという言葉の持つ力強さ。




いいですね。
黒く塗られた家々は古き時代の面影と共に、どこか和風モダンというか、現代でも十分に通用するスタイリッシュさを感じさせます。

飛騨高山は京アニの「氷菓」の聖地でもありまして、町のところどころには今でもポスターが貼られていました。


まるっとプラザ(案内所みたいなもの)の一角にはそれなりの規模の氷菓コーナーが。
ファンノートがうずたかく積まれていました。それなりにヒットした作品ですし、巡礼者も多いようですね。
そういえばこんな記事もありました。
「君の名は。」「聲の形」「ルドルフ」なぜか岐阜が舞台の映画が続々と…やばい、岐阜来てる。来てるよ!

町の中心を流れるのは宮川。
氷菓の劇中にもきっちり出てくるようですね。
(氷菓見てない人間で申し訳ない
正午になろうかというあたりで飛騨高山を後に。
帰りは、158号線のやや南を同じく東西に貫いている361号線を使って長野に戻ります。



視界が緑一色に染まる。
セミの鳴き声が姦しい。
むせかえるような土と草のにおいが鼻孔をくすぐる。
ふっとバイクを止め、エンジンを切った瞬間に訪れる強烈な感覚。
これだよこれ。これを味わいに来たんだ。
「君の名は。」で瀧君達が飛騨で歩いていたところもこんな風景でしたよね。

こういう、山べりっていうんですか?たまらなく好きなんですよね。
人の住む世界と、人ならざるものが住む世界。その境界。
木の間から何かがひょっこり現れそうな気がして。

乗鞍岳を間近に望みながら山間をひた走る。

最後の食事は山の真っただ中にあったお蕎麦屋さん。
もちろん十割そば。
おいしゅうございました。

諏訪湖に戻ってきました。
人里離れた、(首都圏在住の人間にとっては)非日常の世界から高速道路を車がびゅんびゅん飛び交う世界に戻ってくると、
夢から覚めたような気がしていつも一抹の寂しさを感じてしまいますね。
以上。
日本の原風景、十分に堪能して帰ってきました。
しかし!
頭が「君の名は。」一色に染まっている今、「飛騨」という言葉は特別な音色で心に響く訳で。
もう、今すぐにでも再び飛騨を訪れて「聖地巡礼」カテゴリの記事を書きたい!
その時はきっとバイクじゃなくて、瀧君達が旅した行程と同じ道のりを、サントラを聞きながらなぞることになるのでしょう。
今回はスルーしちゃった高山ラーメンも頂きたい。
こっちの世界に戻ってこれなくなりそうですけど(笑
さ、情報収集しなくては。
コメント
No title
私もかつては単車で聖地巡りなどしていましたが今や遠い昔。(今も単車乗りではありますが全然遠出してない)
今年の夏、ばくおん!のアニメを見ていたんですが、中身はともかく見るたびにバイクに乗りたくなる良いアニメでした。
独り者なので行こうと思えば遠出できるのにその時間を作ろうとしない無精者になってしまった自分…ダメだなぁ。
高速のSA,場所にもよりますが、集客に力入れてますよね。
以前関東某県の実家に車で帰省した際、静岡の某SAにはガンプラが所狭しと並んでいたり、足柄に至っては第三新東京市の広報エリアになってたり、楽しかったです。
バイクではありませんがつい最近私も仙台、札幌に遊びに行ってまいりました。
夜行バス、フェリー、飛行機でめぐる0泊3日の強行日程ゆえほとんど観光はできませんでしたがそれでもたまには非日常的な気分を味わうのってホント良いですね。
最後は千歳空港のスカイタウンでぐるっとシアターを満喫。
旅行客でごった返す空港内でシアタールームには私一人w
スノーシンフォニー、ミクさんが僕のためだけに舞ってくれたような、夢のようなひと時を過ごしました。
よし今度は単車でどこか出かけよう、エロに染まった汚れた心を洗濯しなければ…。
2016/09/09 11:45 by ひっきー URL 編集
Re: No title
お、ひっきーさんもバイク乗りでしたか!
バイクは良いですよね~乗ってて楽しいし車より融通も利いてどこにでも連れてってくれるし積載能力は低いし夏暑く冬寒いし・・・あれ?
まあ手軽に非日常を味わえる乗り物ですよね。とか言いつつ、免許取り立ての頃に比べると段々
「乗ってるだけで味わえる非日常感」
が薄れてきてはいますが・・・そうなったときに薄れたものを何で補うかが悩ましいところです。
自分の場合はそれを補うのが聖地巡礼だったりするのですけれど。
なので、今回のような記事は特に力が入っちゃいますね。
それがドツボにはまりまくってる作品の聖地だったりするともう・・・時間がかかって仕方ないのです。
シアタールームにおひとりですか!それは経験したくてもなかなかできないですね~うらやましい・・・
北海道は旅行ではまだ訪れたことがないので、いつか行きたいとは思っています。
北海道が聖地の強烈な作品が現れればすぐにでも飛んでいくのですけれど。
でもちょっとバイクじゃ大変なので、飛行機かな・・・と思ってしまう軟弱者です(笑
2016/09/11 00:03 by こっつ URL 編集