
仙台駅からJR仙山線に乗って山形を目指します。
初めて乗る路線ってワクワクしますね。

単線ですけど電化されてるし、周り普通に住宅地だし人もかなり乗ってるし(学生が多い!)、
思ってたより近代的な路線だなぁ・・・と思いながら車窓を眺めていましたが、
行程の半分を過ぎたあたりからばったりと建物がなくなり山岳地帯に突入。
勾配もきつくなり渓谷を右に左にうねりながら進んでいく様子におほーこれだよこれとテンション上昇。

およそ1時間半で山形駅に到着。
(実は仙台→山形はバスの方が早いとの噂が
仙台から来るとずいぶんこぢんまりしてるなぁという印象です。
次は山形新幹線に乗り換えなのですが、1時間ぐらい間があるので、
すこし駅前をぶらついてみます。


斯波兼頼公。
山形城の開祖。

かまぼこ。

山形に限らないんですけど、今回の旅で見かけた町の人の9割は雪かきしてましたね。
雪国ってホント大変だなぁ。
山形はこの山形駅前が一番栄えてるんですかね。
仙台へ車で1時間で結構近いし、やっぱり仙台に出ちゃう人が多いのかしらん。

ホントはここにも行きたかったんですけどね。
週間天気予報見たら降水確率がずーーーーーーーっと90%以上で断念。
いつかリベンジを・・・!と思っているのですがなんか今大変なことになっているようでしばらくは無理かもしれぬ。

山形新幹線「つばさ」で大石田へ。
鈍行でももちろん行けるのですが、次の便が来るのは3時間くらい先・・・
さすがにそう何時間も無駄にできないので、新幹線です。
いわゆるミニ新幹線も初めて乗りましたけど、これは新鮮!
おお、ほんとに踏切がある!高架じゃないただの盛り土だ!住宅や道路近いあぶねー!
なんか山形新幹線で興奮して5歳くらい若返りましたね(その表現がおっさん
30分で大石田駅に到着したら今度はバス。
新幹線の到着からバスの乗り換えまで15分くらいしか余裕がないため、
遅延して乗り換えに失敗しやしないか内心ドキドキものでしたが、さすが新幹線だなんともないぜ!
(でも5分くらいは遅れてた
バスに揺られて1時間弱、13時過ぎに2日目のハイライトの場所に到着しました。

最近名前をよく聞くようになった銀山温泉です。
せっかく北をぐるっと回るのだからぜひ行きたいと思っていました。




おおー・・・確かにこれは絵になる。
黒々とした日本家屋と川に真っ白な雪。
「雪化粧」とはよく言ったものです。

ただちょっと降雪がすごすぎたw
音もなくふわふわと舞ってくる大粒で軽い雪はさながら羽毛か綿毛のよう。
少し息苦しさすら感じてしまいます。


ちょうど昼をやや過ぎた頃だったので、温泉街の突き当りにある滝見館でかも南蛮そばを頂きます。
そば一杯だけ出てくるんだろうと待ってたら予想外に色々ついてきてすんごく豪華。
そもそもそば自体の量が多い。大変満足いたしました。
さくらんぼのお漬物とか山形らしいですねー。ぷりっとして甘酸っぱい。


なるほど、裏に滝があるから滝見館なのか。(白く埋もれてて分かりづらいけど画面中央




平日昼間だからか人はまばらですが、観光客の半分は外国人旅行者ですね。
よく見ると旅館に掲げられた歓迎の札も「香港」「台湾」「マレーシア」とか国際色豊か。
マレーシア人とか、雪見たことなさそうな国の人が初めて雪を見たときの反応を見てみたい・・・w




足湯もありましたが正直浸かれるような状況じゃないのでパス・・・





都合よく袴をはいた女性が通りがからないかしら。


フラッシュを装着して。
なかなかうまい具合に散らばってくれませんねー。
ここまで来たら夜の情景も撮らないとなのですが(むしろそっちが主役)、
日没までにはまだ数時間ありますし徐々に体の末端が冷えてきたのでお店で暖をとることに。


温泉街入口の伊豆の華でぜんざいとどぶろく。
どぶろくはアルコールが抜けてない甘酒といった感じでかなり甘みがあり疲れた体にじんわり染み渡ります。
いい感じに体温も上昇。ああ平日の昼間から酒を飲む幸せよ。
なおこのお店は一時的に荷物も預かってくれます。自分みたくここに泊まれない人間にはすごい助かります。


客足もまばらなので外が暗くなってくるまでゆっくり休ませていただいて、いざ外へ。


ガス灯のオレンジ色の光は温かみがあって良い・・・


温泉の湯気と目深にフードをかぶった人たちが行きかう路地はおとぎ話に入り込んだようで。



ガス灯の点灯は16時半から。
この時間になると宿泊客や夜景を撮るカメラマンなどで温泉街は結構な賑わいになります。
ただ日没から1時間もするとほとんどは宿に引っ込んじゃいました。寒いですからね・・・
なので、粘れば多少は人がまばらな状態で温泉街取り放題!
とはいえ銀山温泉に宿泊できない自分のような人間は、18時過ぎに出るバスに乗って戻らないといけません。
後ろ髪をひかれながらもバス停まで戻ります。
銀山温泉の旅館は基本2名以上でないと予約を受け付けてくれないのですが、
一部の旅館は直接電話で相談すると受け付けてくれることもあるのだとか。
繁忙期は無理でしょうけど、次機会があったらお願いしてみよう。
で、バス停でバスを待つわけですが、この待ち時間が一番つらかった・・・
相変わらず雪はばさばさ降ってるし、立ってる場所はすでに雪がもっさり積もっていて足元の冷えっぷりがやばい。
靴下に貼るカイロを張っておけばよかった・・・今使わずにいつ使うのだ。
持ってきてはいたんですけど、歩き回ってるうちは平気だったので貼るのさぼったんですよね。
大石田駅まで戻ってきました。
今日の宿は新庄の瀬見温泉というところなので、まだゴールはかなり先です。
再度つばさに乗り込み30分。
新庄駅に着いてから1時間待ってJR陸羽東線に乗り換え。
待ち時間の間にNewDaysで夕食(カップ麺)も済ませます。今日の宿は夕飯抜きプランなので。
銀山温泉を出てからたっぷり3時間かかって、21時半にようやく瀬見温泉駅に着きました。
まあスケジュール通りなんですけど、さすがに疲労の色も濃くなるってもんです。
ちなみにその時の乗客は自分とおじいさんの2人だけでした。
もの言わぬ運転手とうつむいたまま動かないおじいさんと自分だけを乗せたディーゼル車がゴゴゴ・・・と低い唸り声をあげながら雪降る夜を進んでいく様は宮沢賢治の世界か何かかと。
・・・もの言わぬってことはなかったか。車内アナウンスしてたような気もする。まあこういうのは雰囲気ですよ雰囲気。
さてあとは宿まで(地図によれば)ちょっと歩くだけ!
歩道は除雪されておらず足を踏み入れたら膝まで埋まったので仕方なく車道を歩きます。
・・・駅からすぐだと思ってたんですけど、結構歩いても宿らしき建物が見えてこないぞ。
これ道合ってんのかしら。
日はとっぷり、雪はしんしん、凍てつく寒さ(日本昔話みたい)のなか
歩いてるのはもちろん自分だけというこの状況で道間違ってたら行き倒れますぜ。
そんな感じだったので宿の明かりが見えた時は心底ほっとしましたね・・・!
明かりって素晴らしい・・・
新庄駅から先の写真が一枚もないのが余裕のなさをうかがわせますw
宿泊したのは瀬見温泉の観松館。
部屋にお夜食の焼きおにぎりやちょっとした小鉢まで用意してもらっていた旅館は初めてでしたね。
瀬見温泉は源義経一行が発見したと言われている由緒正しい温泉なんだとか。
泉質はかなりとろみがあってなんか「すごく効きそう」なお湯でした(語彙力は置いてきた
瀬見温泉自体は一応温泉街のようなものもあるらしいのですが、到着は夜遅く、出発は朝早くで
全く堪能できなかったのが心残りです。
ちなみに瀬見温泉駅で降りずにしばらく行くと鳴子温泉にたどり着けます。
湯けむりラインとかいう相性がついてるだけあって温泉が充実してる路線なんですね。
そんなこんなで2日目終了。
3日目に続きます。
大石田駅~銀山温泉 路線バス時刻表
コメント
No title
毎年年末に長野の野沢温泉に泊まりでスキーへ出かけているのですが、事情があってパスしていまして、ものっそい雪景色が恋しいです。
3日目も楽しみにしています。
2018/02/06 20:55 by びるべるびんと URL 編集
Re: No title
野沢温泉!いいですねー。
長野方面はバイクでしか行ったことがないのでいつか鉄道の旅もしてみたいものです。
ちょっと平日が立て込んでて更新がゆっくりペースですが、よろしくお付き合い頂ければ。
2018/02/11 13:52 by こっつ URL 編集