チャレンジングSHIRASE2018(第二回)でペンギン饅頭号に乗ってきた


希代の号泣アニメ「宇宙よりも遠い場所」に登場した南極観測船のペンギン饅頭号のモデルが
現在就役中である二代目「しらせ」(しらせ5003)であるところは皆さまご承知の通りかと思いますが
その先代である一代目「しらせ」は現在千葉の船橋港に係留され、気象観測船「SHIRASE」として第二の人生を送っています。
(今の名前は「SHIRASE」ですが、この記事では「しらせ」でいきます)

そんなしらせが一般に公開されるイベントが「チャレンジングSHIRASE」で、年に5回実施されている模様。
今年の第一回は4月に実施済みでイベントの存在自体を知らずに涙を飲んだのですが、
6/3の第二回はしっかり見学してきました。


公式はこちら
あと、よりもい的公式はこっち




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イベント当日は新習志野駅から専用のシャトルバスが10~15分分間隔で運行されているので、
それに乗って会場を目指します。
駅から会場の船橋港までは3km弱で、まあ歩けなくもないですがちょっとカロリーを消費しすぎる距離なのでバスが無難。









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会場に入るとさっそく目に飛び込んでくるしらせの姿。
初めてその巨体を見たときの「おおっ!」という感覚、たまりません。










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ウェザーニューズに買い取られたときに化粧直しされたんでしょうけど、綺麗ですねー。
青空に映えるオレンジ色の船体が眩しいぜ。
というかブリッジ長っ!

いずも型など200m以上の艦船が登場している今となっては134mのしらせはそこまで大きくないのですけれど、
やっぱり最初見たときの衝撃はどんな船を見ても一様に感じますね。










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めっちゃ自衛隊来てます。一瞬、「自衛隊のイベントだったの?」と思ったくらい。
イベント主催はウェザーニューズの関連団体らしいWNI気象文化創造センターなのですが、
しらせが元海自所属の艦船だからでしょうか、11短SAMやPAC3まで持ち込んでかなり気合入ってます。

一番下のは入浴施設を使った足湯らしい。









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受付で入場カードをもらってさっそく船内へ。
船内で行われているいろいろなイベントの参加整理券も受付でもらいます。









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いいねぇ。船に乗ると手すりに肘をついてぼーっとしてしまう。
キマリ達もここからこうやって港を眺めていたんでしょうね。








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船尾の甲板には屋台やちょっとしたステージが設けられていました。
ステージでアーティストのミニライブも行われたみたいです。自分は船内回るのに忙しくて見れませんでしたが・・・









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これは走りたくなる・・・








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ヘリ格納庫(今はオーロラホールと名前が付けられているそう)ではソラヨミ教室などが開かれていたり。
そういえばスタンプラリーもあって、6個のスタンプのうちここで2つが入手できます。お得です。









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こういうのがウィーンとか言いながら動くのを想像すると興奮するね。







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いたるところに取り付けられているプレートはボロボロ。渡り歩いてきた厳しい環境を想像させますねぇ。
というか破氷船なんて、あまたの船の中でも最大級に過酷な一生を送る船種じゃあるまいか。









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紙飛行機教室なんてのもやってました。
なぜか主催はJAL。色々な組織が関わってイベントをかたち作ってるんですね。
JALのロゴが入った紙飛行機とかおマニアさんには結構たまらないのではなかろうかと思うも、
このイベントは完全に子供&ファミリー向けの雰囲気であり、おっさんがソロで紛れ込めるイベントではありません。










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さて船内ではその他にも無電源ラジオ作り体験やプラネタリウムなどいろいろなイベントが開かれていたのですが、
「南極クラス」は必見ですぜ。というか自分がこれしか参加しなかったのですが・・・

実際に南極へ行かれた方が色々な体験談を披露してくれるのですが、これがたまらなく面白い。
南緯55度を超えると南極手当てがつくのでテンションが上がるとか、
全力前進で氷を割って進むラミングは年によって実施回数が全然違う(そして少ないとちょっとがっかりする)とか、
医者は一人しかいないので(衛星中継でヘルプを受けながら)専門外のこともやるとか、
自衛隊の船なのでやっぱり金曜日はカレーだとか・・・

色々動画も交えてトークしてくれるのですが、
とくにラミングの動画は轟音を上げながらしらせの巨体が氷に乗り上げ叩き割る様がとてつもない迫力で、
つい「おおお・・・」と感嘆の声を上げてしまうほど。

時間にして1時間ですがとても短く感じられました。2回目聞いてみようかと思ったくらい。
ちなみにお話してくれたのはミサワホームの社員さんでした。
昭和基地の建物はほとんどがミサワホームの手によるものということで、社員さんも現地に派遣されるようです。








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会場となったミーティングルームにはよりもいの声優さん達のサインが。
トークの冒頭でもしっかり触れてくれましたよ。









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トークに満足したら今度は船内探検。
順路が設定されていたせいかもしれませんが、もう迷宮のようですw 自分がどっちに向いてるのかさっぱり。
数か月もこの中にいればそりゃ覚えるんだろうけど、とっさの時に方向が分からなくなりそう。

あと階段が絶壁すぎて変な笑いが








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科員寝室。
自衛隊員の部屋ですね。観測隊とは部屋も別々らしいです。










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「自己申告ステーキ祭り」なんて甘美な響き・・・

食事が最大の楽しみ、分かるなぁ。








外に出てブリッジを目指します。









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ブリッジ広いなー。船の横幅、端から端までありますもんね。










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赤いのは船長の椅子。
ええ、どっかりと座らせていただきましたとも。










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しばらく覗いてましたがめっちゃ酔いますねこれ。双眼鏡に5軸手振れ補正の実装はよ。










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破氷船ならではの装置も。
船を左右にぐわんぐわん揺らして氷から脱出するんですって。

なんて船酔いに厳しい船だ。










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船っていいですねぇ。いつまでも海を眺めていられる。
フェリーの旅がしたくなってきました。









そうこうしているうちに蛍の光が流れてきました。
名残惜しいが下船です。











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あああ・・・降りてしまいました。もうだめだ。陸に上がった魚だ。
イベントが9時から15時というのはちょっと短く感じますねぇ。夕日に照らされるしらせも撮りたかったのですけど。
まあ、夏だと18時くらいまで開けてないとだめだから難しいか。










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さて、船橋港のすぐ隣にはサッポロビール直営の店がある訳です。
これを見過ごす訳にはいかないでしょうと。








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しめて2500円くらい。高っけぇ!
まあイベント特例ということで・・・エーデルピルス、おいしかったです。









以上。

最高でした。直接的なよりもいオブジェクトはサイン入りイラストだけでしたが(POPとかないんだっけ?)、
作品を思い出しながら甲板や船室を歩いていると胸にこみあげてくるものがありますね。
もちろんよりもい抜きにしても、南極観測船という特殊でそれこそ宇宙よりも遠い場所を行き来してきた船の
旅の痕跡は様々なものを訴えかけてくるようで。
一度はスクラップになりかけたしらせ、貴重な船ですから末永くその功績や歩んだ歴史を伝えていって欲しいものです。

次回は7/16、晴海に舞台を移しての開催となるようです。
年5回の貴重な機会ですから次回もぜひ行きたいところ。


ちなみに日本の初代南極観測船であり唯一現存している日本帝国海軍の船らしい(!)「宗谷」は
船の科学館に係留されているので、こちらもそのうち見に行きたいですね。
で、次回開催は晴海と聞いて一瞬「宗谷とツーショット!?」と腰を浮かしかけましたが、
よく考えたら結構離れてるんでストンと腰を下ろしました・・・





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