
おはようございます。
今日も雪ですねぇ。
屋根に積もった雪が風で巻き上げられてます。風も強そう。

(別にFITに何かあるという訳じゃないのですが)
タクシーを呼んでもらって秋田駅へ向かいます。
が、雪のためか送迎の車で幹線道路は大渋滞。
全然前に進みません。
若干余裕をもって宿を出てきたとはいえ、電車に間に合わなかったらそこで試合終了です。
しかしそこはさすが地元の道という道を知り尽くしたタクシーの運転手さん。
電車の時間があることを伝えると「それなら」とわき道に突入。
恐ろしく細い生活道路を何の迷いもなくグイグイ行くその姿には不覚にも
「かっこいい・・・///」
となってしまいましたね。
しかし車内で運転手さんと色々話しましたが、会話の半分くらいしか理解できなかった・・・
東北の言葉はマジで分からん・・・


特急「つがる」に乗って青森に向かいます。
隣に停まってた男鹿線の車両はちょっと外装が凝ってますね。
ヘッドマークには男鹿のシンボルであるなまはげが。

八郎潟すごい。
ふきさらしの地吹雪状態でこんなところに放り出されたら生きていける気がしない。

一瞬見えたこのお社にはちょっと心奪われました。
近くまで行って写真撮りたい気分でしたが、車がないとたどり着けない気がする。


青森駅に到着。
ホームが恐ろしく長い。
なんでも青森駅のホームは日本一長いそうですよ。
青函連絡船へそのまま乗り入れていた頃の名残でしょうかねー。

以前は東北本線がここ青森駅まで伸びていましたが、東北新幹線の延伸により東北本線(在来線)は盛岡までとなり、
以北は第三セクターのいわて銀河鉄道と青い森鉄道に移管され今に至ります。

駅で出迎えるのはねぶた。
青森まで来たという実感がわいてきます。
例によって次の交通手段まで若干時間があるので駅周辺を見て回りますか。



陸奥湾。
むっちゃーん!
提督業全盛期だともう少しテンションが上がったかもしれない。



青函連絡船、「八甲田丸」。
もちろん今は運行しておらず、資料館として余生を過ごしています。

引退した昭和の船とは思えないほど(外観は)きれいなんですけど。
塗装しなおしたんでしょうね。
船内にも入れますが、中をゆっくり見て回るだけの時間はなかったので今回はパスです。

公園も雪に埋もれて。

青函連絡船に列車が乗り入れるための可動橋は工事中でした。
発注額まで掲示するのね。

そういえばうめてんてー展やってるんだった。
県立美術館って車で15分くらいかかるらしいので、これもパス。

青森駅前から出てるバスに乗って1時間。
本日の目的地である、八甲田山中腹にある「酸ヶ湯(すかゆ)温泉」にやってきました。
酸ヶ湯温泉は300年の歴史を誇り国民保養温泉地第一号にも選ばれたという由緒ある温泉。
湯治という習慣が脈々と生き続ける、華やかで現代的な温泉街とは一線を画した
激シブな温泉地です。
「変わった温泉に入りたい」と色々探してたら見つけたんですよね。

いや~山中にある昭和の建物は風情があって・・・

風情が・・・


積雪すごすぎィ!日本有数の豪雪地帯は伊達じゃない。
この日は4メートル近くまで積もってたとかなんとか。
頭のはるか上までそそり立つ雪の壁を見て例の「八甲田山遭難事故」が頭をよぎりますw
とはいえこの過酷な状況は八甲田山ならではともいえる。
むしろ願ったりの状況ではないか。
いったんチェックイン&荷物を置いて、懲りずにまた外へ。





日没が近づくにつれブルーに染まってゆく銀世界・・・
薄暗くなってきたこともあり、周りがほとんど見えない状況で遠くに行くのは危険なため
宿の周りをウロチョロするだけでしたが、なんかもう「すさまじい」という感想しか浮かんでこない・・・
真横から雪が吹き付けてきて、数十秒おきに体を払わないと全身雪まみれになっちゃう。
真冬にこういうところを歩くのならアウトドア向けのジャケットが必須ですね。
30分程度で限界を迎え宿に逃げ込みます。
さて、冷めきった体を温めるためにいざ温泉へ。

酸ヶ湯温泉は混浴です。
やっぱり混浴ということでいろいろあるらしく、あちこちにこういった注意書きがあります。
(日本昔話っぽいイラストがいい味出してますね)
朝夜それぞれ1時間ずつ女性専用の時間帯も設けてあります。
いくら伝統とはいえ混浴はカタツムリ…という女性の方も一応安心。
なんなら、お風呂の中でも着用できるエプロンみたいなのも売店で売ってるそうですよ。
酸ヶ湯は柱のない広大なヒバ風呂が有名。なんでも1000人入れるとかなんとか。
流石に浴室の中は写真撮れないので、
公式でどうぞ。割とカルチャーショックを受けますw
ちなみにHPの写真はやたらはっきりくっきり写ってますけど、実際の浴室は湯気と薄暗さで周りほとんど見えません。
混浴だということをそこまで気にすることもないかなと思いました。まあ男性目線での感想ですけどね。
あと、ヒバ風呂は浴槽だけで、体を洗う設備は全くありません。
別にもう一つ、シャワーやソープ類が置いてある小さなお風呂があるので、体を洗うならそっちです。
二つのお風呂がつながってないのがちょっとした難点ですね…
わざわざ体をふいて着るもの着て移動しなければいけません。
湯質は強酸性で白濁、とろみもありすごく「効きそう」な感じです。
風呂から上がると全身猛烈に鉄臭くなるのが困りものですがw
体が温まったので性懲りもなくまた外へ。

(WBには目を瞑ろう)




あ、ダメだこれ。それなりに分厚いダウンジャケットと裏起毛のパンツ+ヒートテックインナーを履いていたので
体はおおむね問題ないのですが、露出してる顔面が刺すように痛い…
耳まで覆うニット帽もかぶってましたが冷気が普通に突き抜けてきて耳も痛い。
ジャケットにフード付いてるのになんで装着してこなかったんだ俺のバカバカバカ。
というわけで15分くらいで限界を迎えてさっさと宿の中に。
次冬に来るときは装備を一新しないとだな。








レトロで素晴らしくないですか。
酸ヶ湯温泉の宿泊施設はかなり広く、旅館棟が2棟、湯治棟が2棟の計4棟もあるので
館内をぶらぶらするだけで楽しめます(もちろんぶらつけるのは宿泊客だけですが
特に湯治棟は独特な雰囲気が魅力的です。
ただ全館空調がありません。なので、屋内とはいえ夜は猛烈に気温が下がります。
廊下はもう死ぬほど寒いです。廊下で寝たら普通に凍死しそうです。いや寝ませんけど。
部屋には石油ストーブがありますが、つけっぱなしで寝るわけにもいきませんし消して寝ましたけど、
布団と毛布をひっかぶっても猛烈に寒かったですね・・・
体が触れてないところが急速に冷えるんで体動かすたびに冷たくなった布団が肌に触れてウヒャって・・・
4日目終了。
気が向けば5日目に続きます。(笑
コメント
秘湯記事復活嬉しいです
野沢温泉の積雪が赤子同然の凄さですね。
さすが青森、さすが本州北端。
油断していては遭難死ののち、発見が晩春なんて事になりそうで、夜の外出に勇気が必要そうです。
最近はめっきりお酒の量を減らしているのですが、温泉つかりながら白銀の雪を肴に日本酒をキュッとやりたくなりますね。
(以前の記事で同じような事書き込んでいるかもしれないですが、ご容赦ください)
もしくは、おこたに入りながらしんしんと降る雪を横目に激辛キムチ鍋or激辛火鍋をつつきたいです。
2018/09/16 01:54 by びるべるびんと URL 編集
No title
新幹線は盛岡止まり、あけぼのや日本海といった寝台列車もまだ走っていた時期にカメラ小僧してましたが確かに青森のホームは長かったですねえ。(日本一とは知りませんでしたが)
僕が住んでた辺りは太平洋側なんで積雪はせいぜい膝下、こんな豪雪は結局見ることもなかったですがやっぱり寒いですよねえ。冬は氷点下10度くらいまで下がることあったかなあ。
八戸辺りは南部弁、やっと半分くらい理解できたかどうか(それもニュアンスで…)。
津軽地方に移ると津軽弁、あれは全くわかりませんでしたが言葉も季節も土地の人にはそれが当たり前なんですよねえ。
当時は財布の中身も寒かったのでこんな温泉地巡りすることもできなかった。
八甲田丸の船内、車両甲板とか見たはずなんだけどもう記憶が…最近になって初めてデジタル一眼買ったのでこんな記事見せらたらもう一度行きたくなりますわ。
2018/09/16 14:52 by ひっきー URL 編集
Re: 秘湯記事復活嬉しいです
雪国育ちでない自分にとってはまさに驚愕の世界でしたね。
でもあんな極限の世界なのにすごく静かなんですよね。耳をすませば雪のさらさらという音がかすかに聞こえるだけという。
まさに熱燗でもやりながら過ごしたい景色でしたね。熱燗を入手する方法がありませんでしたが・・・w
2018/09/17 00:23 by こっつ URL 編集
Re: No title
おお、以前は青森県民でいらしたのですね!
太平洋側とそれ以外でかなり違うものなんですね。
今年の冬は特に雪がひどかったようですが、酸ヶ湯は想像を超える世界でした・・・
でもあんな山奥でもきちんと除雪されてバスが普通に走ってるんですよね。人の営みはすごいなぁとも思いました。
言葉はほんとにわかんないですね!青森駅でおばあちゃん同士がしゃべってる光景を見かけましたが、
完全に異国の言葉でした(笑
なんか、言葉全体がすごく短いというか・・・
2018/09/17 00:36 by こっつ URL 編集